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2017/03/23

最新のがん10年生存率は全体で58.5%。早期発見の重要性が鮮明に

国立がん研究センターは、全国がん(成人病)センター協議会(以後、「全がん協」と表記)の協力のもとに集計したすべてのがんの全臨床病期の10年相対生存率が、昨年の58.2%からわずかに改善して58.5%になったと発表した。この10年相対生存率は、全がん協に加盟する20施設で2000年から2003年にかけて診断・治療した4万5,359症例が対象だ。

部位別に見ると、生存率が高かったのは、前立腺(94.5%)、甲状腺(89.3%)などで、低かったのは膵臓(5.1%)、肝臓(16.4%)などであった。その他、乳房(81.7%)、大腸(69.2%)、肺(32.6%)、30%未満だったのは食道(29.4%)、胆嚢・胆道(17.3%)などとなっている。

進行度別の生存率では、早期のステージⅠで85.3%だが、進行したステージⅣは12.9%とかなり低い。大腸と胃はステージⅠでは9割超だが、ステージⅣは1割を下回っている。がんが初期で見つかった人ほど生存率が高く、検診を定期的に受けることの重要性が示された結果となった。がん検診を受けることで死亡率減少の効果が示されている胃、大腸、肺、乳房、子宮頸がんについては、特に定期検診を受ける重要性が明らかになっている。

各がんの進行度別10年生存率(%)

  全症例 ステージⅠ ステージⅡ ステージⅢ ステージⅣ
食道 29.4 62.8 36.2 18.2 5.0
67.3 93.9 55.8 38.1 7.0
大腸 69.2 95.3 81.5 74.3 8.3
肝臓 16.4 32.0 17.7 8.2 2.1
胆嚢・胆道 17.3 52.7 20.1 4.7 1.5
膵臓 5.1 28.6 9.1 3.5 0.3
喉頭 67.7 89.4 60.5 48.8 52.8
32.6 68.3 28.8 16.0 3.4
乳房 81.7 95.0 86.2 54.7 14.5
子宮頸 71.4 89.1 65.2 50.4 16.4
子宮体 81.9 93.8 76.5 57.1 9.3
卵巣 45.7 82.0 58.9 18.1 15.7
前立腺 94.5 100.0 100.0 100.0 40.5
腎臓・尿路 66.0 93.0 74.4 57.3 13.3
膀胱 71.2 83.7 80.9 42.6 15.1
甲状腺 89.3 97.2 100.0 93.6 56.5
全体 58.5 85.3 70.5 40.9 12.9

診断期間:2000~2003年

全国がん(成人病)センター協議会の以下の資料より抜粋して作成

詳しくは、下記の全国がん(成人病)センター協議会Webサイト参照

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