公開日:2022/9/7

がん性皮膚潰瘍ケアのポイント

はじめに

マルホ株式会社では、2020年10月19日より、「がん性皮膚潰瘍ケア」LINE公式アカウント(認証済※)を開設し、医療従事者の皆様に向けて、がん性皮膚潰瘍ケアにお役立て頂ける情報を定期的にお届けしております。今回、LINE公式アカウントによるオリジナルコンテンツの配信を開始致しましたので、ご案内させていただきます。※LINEの審査を通過したアカウント

今回配信するオリジナルコンテンツは、がん性皮膚潰瘍のケアを行う上で、日常診療において役立つテーマを取り上げて、それぞれを分かりやすく解説しております。

本記事では配信されるオリジナルコンテンツの1部をご紹介させていただきます。
皆様の日常診療にお役立ていただけますと幸いです。

オリジナルコンテンツは、JA愛知厚生連 江南厚生病院 緩和ケアセンター 看護管理室 がん看護専門看護師 皮膚・排泄ケア認定看護師の祖父江 正代先生に監修いただきました。

がん性皮膚潰瘍を有する患者さんのアセスメントは、以下の4つの視点で行います

① 患者さんのがんの進行度、転移部位、 痛みや呼吸困難などの身体症状、予後などの全身状態

② これまでに受けてきた薬物療法や 放射線療法などの治療や緩和ケア など

③ 創部や創周囲皮膚の痛みや滲出液、 臭い、出血などの局所の状態

④ がん性皮膚潰瘍によって生じた日常生活や 社会活動への影響、精神的苦痛 など

がん性皮膚潰瘍の局所管理は、「痛み」「臭い」「滲出液」「出血」の4つの視点で管理します

痛み

ポイント

  • がん性皮膚潰瘍の痛みの多くは予測できる突出痛である
  • 痛みの原因や、誘因となる増強因子を情報収集し、それを回避できるケア方法を検討する
  • 痛みがある部位は最後に触れるようにする
  • 滲出液を考慮して創面保護用基剤を使い分ける

臭い

ポイント

  • 創部の洗浄と壊死組織の除去が臭いのコントロールにつながる
  • 嫌気性菌の静菌・殺菌が可能な薬剤を正しく使用する
  • 滲出液の管理を行い、衣類や寝具などへの臭いの付着を防ぐ

滲出液

ポイント

  • 滲出液の管理不足は、臭いの原因や睡眠の妨げ、QOL低下の要因となる
  • 創部の形状や滲出液の量に応じて吸水パッド類を選択する
  • 滲出液量に合わせて創面保護用基剤を使い分ける
  • 凹凸がある創の場合は、隙間を減らすよう凹部を埋め平面を作る工夫をする

出血

ポイント

  • 創面へのガーゼの固着を予防する
  • 創部からの出血は患者さんにとって死の恐怖につながるため、慌てず落ち着いて対応する
  • 頭頸部がんでは出血によって失血や窒息など生命の危険に及ぶことがあるため、出血時の対処方法を事前に医師と検討する
  • 出血の程度によって圧迫止血やアルギン酸創傷被覆剤の使用、モーズペーストの使用、電気メスによる止血・凝固などを行う

LINE公式アカウントによるオリジナルコンテンツ開始のご案内

「がん性皮膚潰瘍ケア」LINE公式アカウントにお友だち登録いただきますと、上記コンテンツのようながん性皮膚潰瘍ケアにお役立ていただける情報を定期的に配信させていただきます。
また、過去の配信内容はメニューからいつでも簡単に確認することが可能です。
「がん性皮膚潰瘍ケア」LINE公式アカウントはお知り合いの医療従事者の方に簡単にご紹介いただくことが可能ですので、がん性皮膚潰瘍ケアに関わる医療従事者の皆様へご紹介いただければと思います。

今後は以下のようなテーマが配信予定です。
配信テーマ(抜粋)

  • (ケアに関するQ&A)滲出液が漏れる場合はどうすれば良い?
  • 患者さんへのアドバイスについて
  • 施設間での取り組み紹介について
  • 医師に相談するタイミングについて

登録方法など詳細はこちらよりご確認下さい。(※外部サイトに移動します)

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