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公開日:2023/12/13
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女性にとって40代以降は心身に様々な変化が起こりやすく、とくに閉経前後の10年間、いわゆる「更年期」の過ごし方が、その後の人生に大きな影響を及ぼすことも。そこで、人生100年時代を健やかに生き抜くために、様々な疾患を抱える方と接する看護師の皆様に「更年期」に起こりやすい症状について知っていただき、日々のケアのご参考にしていただければと思います。
卵巣から分泌される女性ホルモンの一つに「エストロゲン」があります。月経や妊娠、出産など、女性の生殖機能に関わることに加え、脳、心臓、肝臓、骨や血管、肌など、全身の健康を維持する上でも重要な役割を果たす物質です。
40代以降、とくに閉経前後の更年期にさまざまな不調が起きやすくなるのは、このエストロゲンの分泌量が急激に低下するため。代表的な更年期症状としては、急なほてりや発汗が生じるホットフラッシュ、肩こりや疲労感などがよく知られていますが、高血圧症や高脂血症、骨粗しょう症といった、その後の暮らしに深刻な影響を及ぼす健康上の問題も増加します。またシワの増加をはじめとする美容面のトラブルも、エストロゲンの減少によって引き起こされる場合があります。
更年期以降に起こる諸症状を和らげるものとして、近年注目を集めているのが「エクオール」です。エクオールは大豆に含まれる大豆イソフラボンの1種「ダイゼイン」が腸内細菌によって代謝されることでつくられます。化学構造がエストロゲンとよく似ており、体内のエストロゲン受容体と結合するため、分泌量が低下したエストロゲンの働きを補うことが期待できます。
ただし、すべての人がエクオールを産生できる腸内細菌を保有しているわけではなく、日本人の産生者は約50%にとどまります。また腸内細菌の状態は日によって変わりやすく、産生菌を持つ人でも、常に十分活動するとは限りません。
医療機関では、更年期の諸症状の緩和を期待し、エクオールの摂取を勧める場合があります。
またセルフケアとしてエクオールを含むサプリメントを取り入れていただく際には、製法や研究成果、医療機関での取り扱いの有無などを基準に、納得できるものを選ぶことをおすすめします。
なお、臨床試験における「エクオール」の多彩な働きについて、以下のようなデータがあります。
更年期症状のある女性たちに、乳酸菌で発酵させたエクオール10㎎を12週間毎日摂取してもらったところ、ホットフラッシュの頻度を抑制できることや、首や肩の凝りを改善できることが明らかになりました1)。
また別の試験では、閉経後の骨密度の低下の抑制やメタボリックシンドロームのリスクを示す指標の改善、目じりのシワ面積の広がる度合いを抑制する効果、手指の痛みの緩和・機能の改善も報告されています2)3)。
ちなみにエクオール産生菌保有者でも10mgのエクオールを腸内で産生するには、納豆なら1パック(50g)程度、豆腐なら約3分の2丁(200g)程度が必要です。産生できない人だけでなく、産生できる人も、食事の負担を考えると、気軽に摂取できるサプリメントは有用といえるでしょう。
更年期を健やかに乗り越えるには、自身を知り正しい知識を身に付けること、また相談できるかかりつけ医を持つことが大切であり、40代以降で心身の不調を感じたら早めの対策を心がけましょう。大塚製薬では以下の通り「新・セルフケア」の重要性を提唱しています。
①エストロゲンなどに関する正しい知識を身に付け、それに基づいた行動をする
②全身をトータルで診てもらえるかかりつけ医を持つ
③定期的に婦人科の健診/検診を受ける
更年期の悩みを抱える患者さんのためにも、ナースとして活躍されるご自身のためにも、人生100年時代に向けた新・セルフケアにぜひ取り組んでみてください。
看護師が知っておきたい更年期症状・対策について学べるサイトをご紹介
▼更年期・女性の健康に関する情報サイト
【更年期ラボ】
全ての女性が健康的に美しく、自信をもって年齢を重ねていくために。
大塚製薬の運営するサイトは医師監修の情報とわかりやすい解説で女性をサポートします。
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参考文献
1)麻生武志 他:ウイメンズヘルスケアにおけるサプリメント:大豆イソフラボン代謝産物エクオールの役割.日女性医学誌 2012;20(2): 313-32.
2)Oyama A. et al.:The effects of natural S-equol supplementation on skin aging in postmenopausal women:A pilot randomized placebo-controlled trail.Menopause 2012;19(2): 202-10.
3)Tousen Y. et al.:Natural S-equol decreases bone resorption in postmenopausal, non-equol-producing Japanese women a pilot randomized, placebo-controlled trial.Menopause 2011;18(5): 563-74.より改変.
・内山成人:更年期と加齢のヘルスケア.2008;7(1): 26-31.