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公開日:2023/10/25
株式会社リブドゥコーポレーション
これまでの記事では、在宅ケアにおける「おむつの困り事」と、その解決のヒント・ポイントをお伝えしてきました。
今回は、「おむつの困り事」で悩んでいる方やご家族、訪問看護師や介護職をサポートするサービス「フィッティング付きおむつ配送サービス『おむピタ』」のご紹介と、実際にサービスを導入している「みずたま介護ステーション柏南」の方々へインタビューした内容をお届けします。
▼これまでの記事はコチラ
訪問看護師に知ってほしい アンケートから見えた「おむつの困り事」と解決のヒントとは?
「おむピタ」とは、紙おむつメーカー専門家がご利用者一人ひとりに合わせた製品の提案を行い、お試し後に製品を購入される場合には自宅へ製品を配送するサービスです。サービス開始までの流れは以下のとおりです。
——はじめに、みずたま介護ステーション柏南様で「おむピタ」を導入したきっかけを教えてください。
小野寺洋祐さん(サービス提供責任者):紙おむつの袋は大きくかさばるため、買い物が大きな負担となっています。ご利用者によっては数種類のおむつを買う必要があり、とても大変です。「おむピタ」は購入したおむつが自宅に直接届くので買い物の手間が省ける。それが導入のきっかけです。
鈴木有沙さん(サービス提供責任者):専門知識が豊富な紙おむつメーカーに相談できるため、おむピタを導入するご利用者の幅も広がりました。今まで知らなかったおむつのアイテムやサイズのお試しができることも「おむピタ」のメリットですね。ご利用者やご家族から「サイズが合っていないおむつを袋で買ってしまい、使えないおむつがたまってしまった」といった声もよく聞くので、購入前にお試しできるのは大きなメリットと感じています。
——事業所で「おむピタ」を導入してから、おむつ選びやあて方に変化はありましたか。
鈴木さん:「おむピタ」を導入してから、おむつやモレに対する考え方が深まりました。「おむピタ」の提案を経験してから、「サイズが合っているか確認するポイント」「『どこでモレているのか』といった観察ポイント」がわかるようになり、ヘルパーとの情報共有にも役立っています。
またご家族から情報収集する際には「どこからモレそうになりましたか」と具体的に確認をしたり、「サイズが合っていないと思う」と相談を受けたときには「サイズは合っているのですが、つけ方が違っているみたいです。このようにあててみるといいですよ」とアドバイスできるようになりました。ご家族も「なるほどね」と納得され、おむつに関する知識を深めていただくことができています。
——まさしくご家族も含めたチームアプローチになりますね。
鈴木さん:ご家族が買ってきたおむつを見て「合っていない」「このおむつではダメですね」とは言いづらい(笑)。でも「おむピタ」が提供したおむつであれば、こちらもサービスを紹介している手前、ご利用者に本当に合っているかきっちり確認が必要ですので、一歩踏み込んだ話をしますし、ヘルパーもアドバイスしやすくなりました。
——「おむピタ」を利用したことで、ご利用者の身体的な変化はありましたか。
小野寺さん:皮膚トラブルが軽減した方がいました。皮膚が赤くなっていたのですが、おむピタで提案されたおむつを使ったところ、赤みが軽減しました。ご本人は「ひりひりする」と言っていたので、苦痛が減ってよかったです。おむつがその方のお肌に合っていたのだと思います。
鈴木さん:ご利用者に合ったおむつを使用することで、皮膚トラブルが改善し、お肌がきれいになった方もいらっしゃいます。ご利用者に「お肌、きれいになりましたね」と言うと喜ばれ、そんなご利用者のお顔を見ると嬉しくなりますね。
「おむピタ」を使っているからこそ「モレないんだろうな」「皮膚トラブルが起きないのかな」と思うこともあります。
——「おむピタ」はご利用前に説明の必要なサービスですが、ご利用者やご家族にはどのようにお伝えしていますか。
鈴木さん:おむつに悩んでいるご利用者やご家族には「『おむピタ』というサービスがあって、ご本人に合ったおむつをおむつメーカーが選んでくれて、お試しが無料で何度もできるんです」「合わないときには、再選定してくれます」と紹介しています。
「おむピタ」を利用することで、おむつ選びに迷うことなく、自分に合ったおむつが手元に届きます。
ご家族が若いと「ネットで買ったほうが安いのでは?」と言われることもありますが、「一人ひとりに合ったおむつを選んでくれる」対価を考えればそれほど高くはありませんし、合わないおむつを買ってしまうことを考えると、結果的にコストの無駄もありません。「それならばサービスを利用したい」となるケースも多いです。
小野寺さん:ご利用者・ご家族の生活が楽になるから、続けてくれているのだと思います。「おむピタ」のおむつを気に入っていただいているのも大きいですね。
——在宅介護の現場で、おむつや排泄支援について感じることや改善したいことはありますか。
鈴木さん:おむつのあて方が介助者によって違うと感じることがあります。あて方や使用方法が違うと、ご家族もどのあて方にすればよいのか迷われる。おむつ交換の方法や品質もアップデートしているので、在宅介護にかかわる専門職で情報共有することが、ケアの質の向上を図る上で重要だと思います。「おむピタ」サービスのおむつの専門家もその一員だと考えています。もちろん、訪問看護師との情報共有も大切です。
情報共有という点では、ヘルパーと訪問看護師が一緒におむつについて勉強する機会があるとよいかもしれません。「おむピタ」のお試し品と一緒に届く「おむつの提案書」をご利用者やご家族、ケアにかかわる人たちで共有するのもよいですね。
小野寺さん:「おむピタ」の導入は、事業所としてもメリットがあります。おむつに関する相談窓口をもっていることは、競合する他事業所との差別化という点で強みになっています。
在宅におけるおむつの困り事の改善をサポートするサービス「おむピタ」を導入している事業所の方の声をご紹介しました。「おむピタ」が、ケア提供者の支援とともに、ご利用者・ご家族が安心しておむつを使用できる一助になっていることが窺えました。今後、このような新しいサービスの展開が、在宅での排泄課題解決につながることを期待したいですね。「おむつ選び」で悩んだときにはこうしたサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
*お一人お一人に合わせたおむつの提案と約5日分の製品のお試しができる「おむピタ」についての詳細は
東京海上日動べターライフサービス株式会社
みずたま介護ステーション柏南
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