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2020年12月公開
皮膚科にかかる真菌感染症で多いのが「白癬」と「カンジダ」
執筆:青柳直樹(ドクターメイト株式会社 代表・皮膚科医)
入所者で意外に多いのが「真菌」感染症です。特に、「白癬」の診断がつく利用者が多いのですが、どんなところに気をつければよいでしょうか。
“白癬”は、いわゆる“水虫”のことで、ごくありふれた疾患です。ただし、正しく診断して治療しないと他の人にうつしてしまうため、適切な対応が求められます。白癬菌は、「水虫(足白癬)」、「インキンタムシ(股部白癬)」、「ゼニタムシ(体部白癬)」を起こす真菌で、皮膚科を受診する皮膚真菌症の実に88%がこの真菌によるものとされています1)。もう圧倒的な頻度ですね!
白癬菌は“ケラチンタンパク”を餌として繁殖する真菌です。皮膚表面の角質や爪、髪はケラチンタンパクが豊富なため白癬の好発部位です。それに対して、
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