2022年6月公開

ディアケアは、忙しいあなたの疑問にもピンポイントで応えます! ~会員ナースの方へのアンケート結果から見えてきたこと~

会員ナースが「困っている」ケアは?

日々の業務で「困っている」ケアはなんですか?

次に、「困っている」ケアについてもお聞きました。結果は以下のようになっています。

Q 日々の業務の中で「困っている」ケアの内容を教えてください。

「困っている」ケアでは、一番多かったのが「認知症ケア」、次点が「スキンケア」と「創傷ケア」という結果でした。

具体的にどのようなことが知りたいですか?

ちなみに、「悩みごと」「知りたいこと」の具体的な内容としては、以下のようなことがあげられていました。これらを見ていただくと、皆さんも日々の業務の中で思いあたることが多いのではないでしょうか。

◆「悩みごと」「知りたいこと」の
具体的な内容
認知症ケア
  • 口を開けることを拒む認知症患者さんの口腔ケアの方法
  • 食事摂取しない、嚥下機能が低下している認知症患者さんへの対応
  • 服薬の自己管理ができない認知症患者さんへのアプローチ
  • コミュニケーションがとれない、周辺症状のある認知症患者さんへのかかわり方
スキンケア
  • 皮膚が乾燥している患者さんの保湿方法
  • スキン-テアの予防、皮膚の保護方法
  • スキントラブル(ストーマケア、便失禁・尿失禁など)時の対応
創傷ケア
  • なかなか治らない褥瘡のケア
  • 軟膏やドレッシング材の適切な選択法
  • 麻痺や拘縮のある患者さんへのポジショニング方法
  • 巻き爪・肥厚爪のカット方法などのフットケア

アンケート結果から見えてきた「ナースの現場」での切実な課題

「興味がある」ケアと「困っている」ケアでは、両者とも順位は似たような結果でしたが、見比べてみると、違いの目立つものが一つありました。
それは「認知症ケア」です。
認知症ケアは、「興味がある」ケアでは第6位ですが、「困っている」ケアでは第1位と順位が突出しています。これはどういうことでしょうか……。
「認知症ケア」というのは、ナースにとっては純粋な興味というより、現場で差し迫った課題となっているケアだと言えるかもしれません。
前出の「悩みごと」「知りたいこと」の具体的な内容での「認知症ケア」の欄を見ても、現場での患者さんへの対応に難渋している様子がとてもよく伝わってきます。
ディアケアでは、このような認知症患者さんと接する機会が多い高齢者施設や在宅ケアの現場で役立つコンテンツも掲載しています。

認知症ケア
認知症に関する基礎知識(認知症の分類・特徴的な症状・治療など)や認知症の人への対応についてわかりやすく解説しています。対応の難しいBPSD(行動・心理症状)に関してや、病院や施設だけでなく、在宅ケアに関する記事も充実しています。認知症の人は精神面だけでなく、身体機能に問題のあるケースも多いことから、褥瘡、下腿潰瘍、摂食・嚥下障害、徘徊・暴言・暴力などのケアや対応についても取り上げています。
Dr.明人(メイト)のオンライン相談室
第3回精神科編(認知症患者さんの困った精神症状への対処法)
認知症患者さんにみられる行動障害や精神症状は、患者さんにとっても介護者にとってもとてもつらいもので、介護を続けていくうえでの障害にもなります。本記事では、施設や在宅でよく遭遇する、認知症患者さんの困った精神症状であるBPSDへの対応法について解説しています。

上記以外にも、今回アンケートでいただいたご意見をもとに、ディアケアでは皆さんの困りごとに寄り添っていけるようなコンテンツをお届けしていきたいと考えています。

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