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Part2

“重篤な便秘”のはじまり、“糞便塞栓”を見抜く!

医療法人社団医王会 朝倉健生病院
大腸・肛門外科 豊原敏光

2019年10月公開

目次

“宿便”から移行した糞便塞栓により、腸管に虚血性変化が生じる

便が特定の部位に長く停滞することを“宿便”といいます。宿便は、主に直腸とS状結腸・下行結腸に生じます。慢性的な便秘症の基礎疾患があると、宿便は糞便塞栓(fecal impaction)に移行することがあり、局所の腸管に虚血性変化をきたすことがあります(図1)。

この宿便から移行した糞便塞栓が、重篤な便秘の主な原因です。Part2では、直腸、結腸(S状結腸・下行結腸)それぞれでの、糞便塞栓の特徴をみていきます。

図1 宿便から糞便塞栓への進展

図1 宿便から糞便塞栓への進展

POINT

  • 糞便塞栓は、宿便から移行して生じる塞栓で、経時的に腸管に虚血性変化を引き起こす。
  • 直腸の塞栓は、肛門痛等の訴えで早期に気づかれることが多い。
  • 結腸の塞栓は、初期症状が少なく、より重症化(腸閉塞、SIRSなど)しやすい。
  • 糞便塞栓を疑った際は、直腸指診や腹部視診・触診が診断の端緒となる。

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