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2022年6月公開
『エキスパートナース』編集部
新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、わが国の医療供給体制の喫緊の課題が明らかになりました。また、2025年にわが国が直面する超高齢社会における医療ケアニーズへの対応は、待ったなしの状況になっています。令和4年度診療報酬改定は、そうしたさまざまな課題に対する基本方針のもとに、入院から在宅へとつながるシームレスな「連携」に焦点を当てた改定となりました。この改定は令和6年度の診療報酬・介護報酬同時改定への重要な布石ともなっています。
改定の基本的視点は、以下の4点です。
①新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築(重点課題)
②安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進(重点課題)
③患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
④効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
この改定により、急性期においても慢性期においても、それぞれの医療機関に求められる役割が明白になり、地域包括ケアの充実に向けて、各医療機関が自らのポジショニングをしっかり認識することが必要となってきました。
この特集では、特にナースが知っておくべき点に焦点を当てて、主として入院医療における改定ポイントを紹介します。
本記事を書くにあたり、厚生労働省の下記サイトを参考にしています。診療報酬の情報は日々更新されますので、常に最新のものを確認してください。
厚生労働省:令和4年度診療報酬改定について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00037.html
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