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2025年6月公開
CVポートからの栄養剤の投与手順
草本理恵
医療法人財団健和会
北千住訪問看護ステーション
主任
ヒューバー針の穿刺は、医師または看護師が行います。頻度は医師の指示によりますが、週1~2回行います。入浴や清拭の日に合わせて行うことが多いです。
以下の物品を準備します。
ポートや注射針、ポンプの種類(製品名等)や取り扱いについて確認しておきましょう。
1)ヒューバー針の選択
療養者ごとに、ポート留置位置に適した長さのものを選択します。
物品は主治医が準備するため、主治医とも相談しましょう。
2)輸液の確認と準備
冷暗所に保管された輸液は、急激な温度変化により気泡などが生じやすくなるため、使用前に室内に出しておきます。輸液が3室バッグ型剤、4室バッグ型剤の場合は、開通し、確実に混合されたことを確認します。
療養者のバイタルサイン、症状を含めて観察し、状態をアセスメントします。
ポート部・カテーテル挿入部の皮膚の発赤、熱感、腫脹、疼痛、出血、滲出液の有無を確認します。
①ポート中心部(穿刺部位)から周囲に向かって、広範囲に円を描くように2回消毒します。1回目はフィルム材で覆われる範囲よりも広い範囲を消毒します。2回目は新しい綿棒に変え、1回目よりも内側の範囲を消毒します。
②ヒューバー針のプライミングを行います。
③利き手と反対の手でポート部を固定し、皮膚を伸展させ、ポートの中心部に皮膚に対して垂直に針を穿刺します。針先が“コツっ”とポート底部に当たるまで、ゆっくりまっすぐ穿刺します。
セプタムの耐久性を保つため、および、皮膚損傷を軽減するため、同じ位置への穿刺を避けましょう。
④ヒューバー針がきちんと挿入されたことを確認します。
10mL以上の滅菌生理食塩水等を吸った注射器をつなげ、注入抵抗や刺入部周囲の疼痛、腫脹、発赤、液漏れなど異常がないかを確認します。逆血を確認する必要がある場合は逆流を確認します。
「一方弁付き」という、逆血禁止のカテーテルもあります。知らずに使用すると、逆血がないため詰まっていると勘違いしたり、強い力で逆血させようとして弁を破損させたりすることがあります。取り扱いは主治医の指示に従います。
⑤ヒューバー針と輸液ルートまたは延長チューブが外れないように、しっかり接続します。
ピンチオフ*の確認のため、ポンプにセットする前に自然滴下を確認します。注入が遅かったり、上肢を挙上すると滴下不良になる場合、ピンチオフの可能性が高いため、主治医に連絡します。
*起こりうる合併症と予防のための対策>3.カテーテル閉塞>2)ピンチオフ
⑥ヒューバー針、輸液ルートを固定します。
刺入部を観察できるように、
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