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2016年9月公開
ストーマをもって生活する人に対する“ストーマリハビリテーション”の考え方は、医師、看護師をはじめとする医療従事者の中では浸透してきています。「ストーマ保有者の心身および社会生活の機能を回復し、さらに促進する」ことの重要性は、ストーマケアのベースとして認識されています。そのため、ストーマの位置決め(ストーマサイトマーキング)においても、その視点が重視されています。
ストーマサイトマーキングの基本になるのが「クリーブランドクリニックの原則」であることは、看護師の多くが理解しています。しかし、病態や術式、ストーマの種類・方法などの個別性が大きいこと、さらにはストーマをもって暮らす人々の年齢や性別などの属性や生命観・価値観なども大きく影響する因子であるため、教科書的で一律な方法では、患者の満足のいくマーキングは行えません。そこで、近年増えている緩和ストーマの動向なども踏まえて、ストーマサイトマーキングのアップデートを特集しました。
まず、ストーマサイトマーキングの基本と看護の視点について、山形大学医学部看護学科教授・片岡ひとみ先生にお話をうかがいました。そして、ストーマサイトマーキングの実際について、大阪赤十字病院看護部、皮膚・排泄ケア認定看護師の安藤嘉子さんに、豊富な臨床例の中から特徴的な症例を選んでいただいてご解説いただきました。“一歩踏み込んだ”ストーマサイトマーキングの実践です。
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