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2020年6月15日公開
『エキスパートナース』編集部
令和2年度(2020年度)診療報酬改定では、診療報酬本体+0.55%(医科+0.53%、歯科+0.59%、調剤+0.16%)、薬価等△1.01%(薬価△0.99%、材料価格△0.02%)となりました。技術料に当たる「本体」部分は0.55%の引き上げとなりましたが、その柱の1つは、医師等の働き方改革への取り組みに対する評価と言えるでしょう。国をあげて取り組んでいる「働き方改革」の中でも最も注目される医師に関しては、2024年4月から時間外労働の上限規制の適用が予定されています。
今回の改定に当たっての基本認識は以下の4つです。
1. 健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現
2. 患者・国民に身近な医療の実現
3. どこに住んでいても適切な医療を安心して受けられる社会の実現、医師等の働き方改革の推進
4. 社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和
上記4つを柱として、以下の基本的視点のもとに具体的方向性が示されています(表)。
Ⅰ 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進(重点課題)
Ⅱ 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
Ⅲ 医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進
Ⅳ 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
表 改定の基本的視点と具体的方向性
基本的視点 | 具体的方向性の例 |
Ⅰ 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進 |
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Ⅱ 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現 |
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Ⅲ 医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進 |
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Ⅳ 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上 |
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本特集では、今回の改定の柱である「医師等の働き方改革」関連の報酬項目を紹介し、続いてナースにかかわるいくつかの項目を抜粋して紹介します。
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詳しい情報は、下記のサイトをご参照ください。事務連絡等は日々アップされますので、ご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00027.html
さらに個別の事項について詳しく知りたい場合は、厚生局都道府県事務所にお問い合わせください。
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000604242.pdf
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