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2020年6月15日公開
入院医療の評価の見直し
『エキスパートナース』編集部
入院医療については、医療機能や入院患者の状態に応じて適切な医療が提供されるように、さまざまな見直しが行われました。その大まかな流れを下図に示します。これまでは、図-Aに示したイメージ図のように「医療ニーズと医療資源投入量」のような図式でした。それが、今回の改定で、図-Bに示したように「医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価」となりました。
図-A
図-B
それでは、具体的に見ていきましょう。
■急性期一般入院基本料
一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度」について、急性期の入院医療の必要性に応じた評価となるよう、「評価項目や判定基準」が見直されています。
また、該当患者割合に係る施設基準が、実態を踏まえて見直されています。
■回復期リハビリテーション病棟入院料
リハビリテーションの実績を適切に評価に反映する観点から、「実績指数等に係る要件」が見直されるとともに、日常生活動作の評価に関する取扱いの見直しがされています。
■地域包括ケア病棟入院料
地域包括ケア病棟の主な3つの機能をバランスよく発揮することができるよう、「地域包括ケアに係る実績や入退院支援等に係る施設基準」が見直されました。また、同一医療機関内で転棟した場合の算定方法の見直しが行われました。
■療養病棟入院基本料
医療療養病床に係る医療法上の経過措置の見直し方針や届出状況を踏まえ、療養病棟入院基本料の「経過措置の扱い」が見直されました。また、「中心静脈カテーテル等の適切な管理」を推進する観点から、「施設基準や医療区分の要件」の見直しがされました。
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