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2020年11月公開
執筆:『エキスパートナース』編集部
あなたの病棟には、膀胱留置カテーテルを留置した患者さんがどのくらい入院しているでしょうか。できるだけ膀胱留置カテーテルを抜去して排尿自立を促すかかわりをしたいと思っている看護師は多いと思われます。しかし、現場ではなかなかカテーテル抜去に踏み出せない現状があります。もちろん、重症で抜去困難な患者さんはいますが、看護師が抜去後のケアに自信がなかったり、看護マンパワー不足や他職種との連携不足でなかなか踏み切れないために、カテーテルが留置されたままの患者さんがいることも確かです。
平成28年度診療報酬改定で保険収載になった「排尿自立指導料」は、日常ケアである排尿自立ケアに保険点数がついたという点で、画期的な新設項目でした。そして、今回の令和2年度診療報酬改定では、「排尿自立支援加算」が新設され、従来の排尿自立指導料は「外来排尿自立指導料」となりました。これにより、入院時の排尿自立ケアから継続して、外来で排尿自立ケアを行った場合にも保険点数がつくことになりました。つまり、「排尿自立ケアが外来までつながった」ことになります。
本記事の内容は、厚生労働省ホームページ「令和2年度診療報酬改定について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00027.htmlを元にまとめたものです。診療報酬に関する情報は、疑義解釈も含めて日々更新されるので、当ホームページで確認してください。また、具体的な問い合わせは、照会先窓口に直接お問い合わせください(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000604242.pdf)。
また、「排尿自立支援加算」「外来排尿自立指導料」の詳しい内容は、日本創傷・オストミー・失禁管理学会編集『入院から在宅まで「排尿自立」をサポートする 「排尿自立支援加算」「外来排尿自立指導料」に関する手引き』(照林社)に解説されています。同じ内容が、同学会のホームページからダウンロードできます。
照林社 https://www.shorinsha.co.jp/book/b10012268.html
日本創傷・オストミー・失禁管理学会 http://jwocm.org/medical/fee/
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