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2020年11月公開
排尿自立支援加算の進め方
執筆:『エキスパートナース』編集部
排尿自立支援加算算定のためには、表1のような要件が必要です。それぞれを簡単にみていきましょう。
表1 排尿自立支援加算算定の要件
1. 排尿ケアチームの設置
2. 入院患者の排尿状態のアセスメント
3. 下部尿路機能の評価
4. 包括的排尿ケア計画の策定
5. 包括的排尿ケアの実施・評価
6. 排尿自立ケアに関するマニュアルの作成と配布
7. 排尿自立ケアに関する研修の実施
排尿ケアチームは、①医師、専任の常勤看護師、③専任の常勤理学療法士または専任の常勤作業療法士で構成される必要があります(表2)。
今回の改定で変わったのは、「他の保険医療機関を主たる勤務先とする医師(3年以上の勤務経験を有する泌尿器科の医師、または排尿ケアに係る適切な研修を修了した医師に限る)が対診等により当該チームに参画してもよい」となったことです。つまり、排尿ケアチームの医師が非常勤医の場合、これまでは「3年以上の勤務経験を有する泌尿器科の医師」に限られていたのですが、「排尿ケアに係る適切な研修を修了した医師」も認められることになったのです。
表2 排尿ケアチームの構成員
①医師 | 下部尿路機能障害を有する患者の診療について経験を有する医師 ・ 3年以上の勤務経験を有する泌尿器科の医師、または排尿ケアに係る適切な研修を修了した医師 ・ 他の保険医療機関を主たる勤務先とする医師(3年以上の勤務経験を有する泌尿器科の医師、または排尿ケアに係る適切な研修を修了した医師に限る)が対診等により当該チームに参画してもよい |
②専任の常勤看護師 | 下部尿路機能障害を有する患者の看護に従事した経験を3年以上有し、所定の研修を修了したもの |
③専任の常勤理学療法士、または専任の常勤作業療法士 | 下部尿路機能障害を有する患者のリハビリテーション等の経験を有するもの |
注:排尿ケアチームの構成員は、外来排尿自立指導料に規定する排尿ケアチームの構成員と兼任であってもよい
まず、入院患者の排尿に関するADLの自立度をアセスメントします。膀胱留置カテーテルを留置している患者については、
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