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2022年4月公開
『エキスパートナース』編集部
BLS(basic life support:一次救命処置)、ALS(advanced life support:二次救命処置」はともに、救急・急変時対応の基本です。特に、BLSは医療従事者だけでなく一般市民が行うこともできます。急性冠症候群や脳卒中などは突然の心停止の重大な要因となるため、発症予防につとめなければなりませんが、発症した場合でも、居合わせた人が少しでも早くBLSを行うことによって心停止への進行を予防することができるとされています。
心停止が起こってしまった場合は、その場にいる人(医療従事者でも市民でも)ができるだけ早くBLSを行い、迅速にALSにつなげることが大切です。ALSは医療機関で行われる高度な救命処置です。
BLSは、突然発生した心停止や窒息による気道閉塞に対して、その場ですぐに、特別な器具を用いないでもできる救命処置です。BLSの基本は、心肺蘇生法(cardiopulmonary resuscitation:CPR)で、呼吸と循環へのサポートです。BLSを進めるアルゴリズムには、市民用と医療用があります。
心肺蘇生に関する医療従事者、市民向けの指針となるのが、「JRC蘇生ガイドライン」です。これは日本蘇生協議会(Japan Resuscitation Council:JRC)が、救命率のさらなる向上のために、心肺蘇生の標準化と普及に役立てる目的で公開しているものです。去る2021年7月に、最新の「JRC蘇生ガイドライン2020」が公表されました。これは、「JRC蘇生ガイドライン2015」の改訂版です。
ここでは、最も基本的な一次救命処置であるBLSを中心に、改訂ポイントと重要ポイントを紹介します。
詳しくは以下のサイトと書籍をご覧ください。
●Webサイト
一般社団法人日本蘇生協議会
JRC蘇生ガイドライン2020「その生命を繋ぎ止めるために」
https://www.japanresuscitationcouncil.org/jrc-g2020/
●書籍『JRC蘇生ガイドライン2020』
監修:一般社団法人 日本蘇生協議会
発行:医学書院
©DEARCARE Co., Ltd.