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2022年9月公開
口腔ケアの必要性と看護師・介護職がなかなか取り組めない理由
松尾 浩一郎
東京医科歯科大学大学院
地域・福祉口腔機能管理学分野
教授
(2022年9月現在)
1. 口腔ケアのここが大変?
2. 口腔ケアを困難なものにさせない、その秘訣とは
3. 口腔ケアの標準化にはアセスメントがカギになる
口腔ケアは、口腔病原菌由来の全身感染症への有用な予防策として広く知られるようになってきました1)。口腔ケアによって口腔衛生状態を改善することで、人工呼吸器関連肺炎(VAP:ventilator-associated pneumonia)を含む院内肺炎や、介護現場での医療・介護関連肺炎(NHCAP:nursing and healthcare-associated pneumonia)の感染リスクが低下することが示されてきました2-4)。
ところが、多くのエビデンスが報告されている一方で、看護、介護の現場で口腔ケアが適切になされているかというと、そうとも言えないかもしれません。他の業務に忙殺されているために、口腔ケアはどうしても後回しになってしまうのかもしれません。オムツの中はすぐに見えるし臭いますが、口腔内は自分から見ようとしないと見えないし、臭いもよっぽどでないと臭いません。
しかも、口腔ケアをしようとすると、口を開けるのを拒否される、噛まれそうになる、やってもキレイにならない、乾燥がひどい、すぐ出血してしまうなど、あくまで私の想像ですが、口腔ケアとは困難の連続かもしれません。ちょうどそのタイミングで先輩から他の業務で呼ばれてしまうと、ついつい口腔ケアが後手に回ってしまうのかもしれません。しかし、口腔ケアは、感染予防策としても、医療介護費の軽減のためにも、患者さんのQOLを維持するうえでも大変重要な仕事です。
それではどのようにしたら効果的かつ効率的に口腔ケアが行えるでしょうか。口腔ケアの成果を効率化させるキーワードは、「均てん化」と「個別化」です。
口腔ケアにおける「均てん化」とは、
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