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2016年7月公開
(1)褥瘡リスクの高い患者のシーツは「ピンと張らない」
四谷 淳子
福井大学医学部看護学科
成人・老年看護学教授(2016年7月現在)
体圧分散寝具(マットレス)は、身体を沈め、生理的な弯曲に順応して接触面積を広げることで、圧力を減少させる圧再分配機能をもっています1。
体圧分散マットレスを使用する場合、筆者ら2の実験では、シーツのしわをつくらないようにピンと張ってベッドメーキングすると、沈む距離が浅く、接触面積が狭くなり、骨突出部の圧力が上昇することがわかっています。これを「ハンモック現象」と呼んでいます(図1)
図1 ハンモック現象とは
このハンモック現象を起こさず、体圧分散マットレスの圧再分配機能を活かすためには、
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