※パスワードの変更もこちらから
【この記事に関連するより新しいコンテンツがあります(2024年7月公開)】
●こんなこと知りたかった!在宅で行う看護ケアの“コツ”と“わざ”
ちょっとした刺激でできてしまう皮膚裂傷、スキン-テアって知ってる?
2018年5月公開
(1)「スキン-テアの保有、既往」が褥瘡の危険因子に入った!
褥瘡対策は平成24年度の診療報酬改定から入院基本料の算定要件に組み込まれました。そのため、病院であれば必ず、入院診療計画、院内感染防止対策、医療安全管理体制、褥瘡対策、栄養管理体制の整備を行わなければなりません。
褥瘡対策における褥瘡の危険因子の評価は、病棟のナースが日常的に行っていることです。今回の改定では、この危険因子に「皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)」の項目が加えられました(表1)。
表1 日常生活自立度の低い患者
危険因子の評価 | 日常生活自立度 J(1,2) A(1,2) B(1,2) C(1,2) | 対処 | |||
---|---|---|---|---|---|
●基本的動作能力 | (ベッド上 自力体位変換) | できる | できない | 「あり」もしくは「できない」が1つ以上の場合、看護計画を立案し実施する | |
(イス上 坐位姿勢の保持、除圧) | できる | できない | |||
●病的骨突出 | なし | あり | |||
●関節拘縮 | なし | あり | |||
●栄養状態低下 | なし | あり | |||
●皮膚湿潤(多汗、尿失禁、便失禁) | なし | あり | |||
●皮膚の脆弱性(浮腫) | なし | あり | |||
●皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往) | なし | あり |
さらに、今回の診療報酬改定では、これまでの「退院支援加算」が「入退院支援加算」となり、新たに、「入院支援加算」(200点、退院時1回)が新設されました。これは、自宅から入院の決まった患者に対して、入院中の治療や入院生活に係る計画に備え、入院前に表2のような項目を実施することによって算定されるというものです。ここでも「褥瘡に関する危険因子の評価」があり、危険因子の中に「スキン-テア」が入ります。
表2 入院時支援加算で行うべきこと
|
参考資料
平成30年3月5日 保医発0305第2号「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」
©DEARCARE Co., Ltd.