※パスワードの変更もこちらから
2023年10月公開
NPPV(非侵襲的陽圧換気)の特徴と適応
畑 凌矢
Footage訪問看護ステーション 名城公園 管理者
中島 真也
同 訪問看護師
畑 凌矢
Footage訪問看護ステーション 名城公園 管理者
中島 真也
同 訪問看護師
NPPV(非侵襲的陽圧換気)は、慢性呼吸不全患者のうち、低酸素血症に加えて慢性的に二酸化炭素の蓄積を伴ったⅡ型呼吸不全が適応となります。そのため、継続的な補助換気(人工呼吸療法)が必要となる場合があります。NPPVは気管切開を行うことなくマスクを介して換気を行う治療法であり、患者に優しい治療法です。
NPPVの選択基準と除外基準については表1に示しました。Ⅱ型呼吸不全においてはⅠ型呼吸不全と異なり、酸素化を改善するのみならず換気状態の維持・改善を達成しなければなりません。
表1 NPPVの選択基準と除外基準
| 選択基準(2項目以上該当) | ・呼吸補助筋の使用と奇異性呼吸を伴う呼吸困難 ・呼吸回数>25回/分 ・pH<7.35かつPaCO2>45Torrを満たす呼吸性アシドーシスあるいはPaO2/FiO2<300 |
| 除外基準(いずれか1項目が該当) | ・呼吸停止、極端に呼吸循環状態が不安定な患者 ・患者の協力が得られない場合 ・何らかの気道確保が必要な場合 ・頭部・顔面もしくは胃・食道の手術の実施 ・頭蓋顔面に外傷あるいは火傷がある場合 |
呼吸不全に対する酸素療法
呼吸不全は、PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)の値により45Torr以下のⅠ型呼吸不全と45Torrを超えるⅡ型呼吸不全に分けられます。酸素投与の適応は、一般的に、SpO294%(≒PaO2(動脈血酸素分圧)75Torr)未満となります。ただし、Ⅱ型呼吸不全で慢性呼吸不全の急性増悪の場合はSpO288%未満あるいはPaO255Torr以下を酸素投与の適応とする場合もあります。
また、
ご登録された会員メールアドレスとパスワードを入力して、「ログイン」を押してください。
ログイン
©DEARCARE Co., Ltd.



