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2024年11月公開
喀痰吸引に伴うリスクと注意点
佐藤文俊
ケアプロ在宅医療株式会社 ケアプロ訪問看護ステーション東京
中野ステーション 診療看護師
佐藤文俊
ケアプロ在宅医療株式会社
ケアプロ訪問看護ステーション東京
中野ステーション 診療看護師
喀痰吸引の実施には、リスクも伴います。
以下に代表的なリスクを挙げますので、理解しておきましょう。
吸引カテーテルを通過させる際に粘膜を傷つけたり、気管吸引の場合には肉芽を傷つけたりすることで出血することがあります。一時的で少量の場合には経過観察で済むことが多いものの、持続的に出血している場合には呼吸に影響が出ることがあります。出血を起こさないように、不必要な吸引を避ける、カテーテルの挿入長を守るなど、適切なタイミング、頻度と正しい愛護的な手技で実施することが求められます。
(在宅吸引での“困った”を解消 Q&A「Q.吸引中に出血してしまった場合、どうすればよいでしょうか?」も参照)
口腔・鼻腔からの吸引では、口蓋垂や咽頭を刺激することで嘔吐反射が引き起こされ、嘔吐をしてしまうことがあります。食後すぐの吸引は避け、前述の口蓋垂や咽頭など、嘔吐を引き起こしやすい部位を避けながら吸引することが重要です。
高い圧をかけて吸引する、吸引カテーテルを奥深くまで挿入する、長時間吸引するなどによって、呼吸が中断されたり肺胞が虚脱して無気肺を起こすことで低酸素状態となるリスクがあります。挿入長は口腔吸引では12cm以内、鼻腔吸引では20cm以内、また、気管吸引では12cm以内にとどめます。吸引圧は-20kPa程度とし、吸引時間は10秒以内とするようにしましょう(図1)。
また、気管切開患者さんで人工呼吸器を使用している場合、
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