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2024年12月公開
GAF尺度の義務化に翻弄されないために…大切にしたい考え方
谷澤早紀
コモレビナーシングステーション 管理者
精神看護専門看護師・保健師・公認心理師
谷澤早紀
コモレビナーシングステーション 管理者
精神看護専門看護師・保健師・公認心理師
ここまでは、GAF尺度の基本的な考え方や、評価のステップについてお話してきました。
皆さんの中には、「実際に自分でもつけてみよう」と思ってくださった方もいるかもしれません。
ここでは、GAF尺度による評価を現場で実際に行う前に、ぜひ知っておいていただきたいことをお伝えしたいと思います。
近年の精神科看護において「ご本人の主体性と強みを活かしたケアの重要性」が認識されてきています。
ここでいう「ご本人の主体性と強みを活かしたケア」とは、以下のような考えに沿ったケアを指します。
・障害を、個人の心身の機能に起因する客観的なものと考える(=医学モデル)のではなく、ご本人を取り巻く周囲の環境・社会と心身機能の障害があいまって生じる「社会に参画する上で、ひとりひとりが個別にかかえている困りごと」と捉える。その上で、ご本人がどのような「ありたい姿」や社会への関わり方を目指しているか、それに対し何にバリア(障害)を感じているかを大切にしながら支援をする(障害の社会モデルの採用)
・ありたい姿や困りごとにひとそれぞれの個別性があるからこそ、医療者(訪問看護師)がとるべき姿勢は、医学的知識に基づく正解を与えるという姿勢ではない。ご本人が、ご自身でありたい姿と困りごとを考え自己理解を高めていくこと、そして主体的に「ありたい姿」に向かっていくことを大切にしながら、伴走者という形で関わり支援する。
・その支援のプロセスにおいては、本人の「できないこと」に注目するのではなく、「できる」ことに着目する(ストレングスモデルの活用)
こうしたケアの考え方は、私たち「コモレビナーシングステーション」のスタッフも大切にしています。コモレビでは、特に「ご本人のありたい姿にどのように近づいていくか」を中心に置いたケアこそがご本人の「ありたい姿=回復」につながるはずだと考えて、日々のケアの中で取り入れている工夫をいくつかご紹介したいと思います。
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