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Part2正しいおむつの当て方
(テープ止め、紙パンツ)

赤羽中央総合病院 看護師長
介護老人保健施設「太陽の都」
高橋麻由美

2020年8月公開

1.正しいおむつの当て方

おむつ交換には、羞恥心への配慮や感染対策、衣服等の脱がせ方、陰部洗浄などのケアも伴いますが、ここでは、基本的なおむつの当て方の手技について説明します。さらに、漏れないおむつの当て方ができているかのチェックポイントや、スキントラブルを起こさないおむつの当て方について解説します。何気なく行っているケアが漏れの原因になっていたり、良かれと思ってやっている行為が、スキントラブルの原因になっていたりするかもしれません。普段自分が行っているケアの見直しにもなりますので、ぜひ参考になさってください。

1. テープ止め

  1. 1おむつの準備として、テープ止めを広げ、ギャザーを立たせる。インナーパッドは横に軽く引っ張り広げギャザーを立たせる。
  2. 2インナーパッドは、横に軽く引っ張り広げギャザーを立たせ(1)、テープ止めのギャザーの内側に収める。
  3. 3おむつの吸収帯の端を、ウエストの高さに合わせ、テープが腸骨にかかるように当てる。
  4. 4センターラインやセンターマークのある製品は、マークを目安におむつの中心を体の中心に合わせ当てる(写真は背部)。
  5. 5インナーパッドを女性の場合は尿道口にフィットするよう山折りに、男性の場合は陰茎を包み込むように谷折りにして当てる。
    女性:山折り男性:谷折り
  6. 6テープ止めのギャザーが、鼠径部に沿うように当てていく。
  7. 7大腿部が太めの方は、大腿部を手で押さえ鼠径部に沿うようにする。
  8. 8おむつの前側を広げ、おむつの中心がお臍に来るようにする。
  9. 9まずは、下側のテープを上向きに止める。
  10. 10腸骨の丸みに沿わせるように、上側のテープをウエスト部分から下向きに止める。つまり、下から止め、完成形はテープがクロス型に止まる。
  11. 11お腹部分が余った場合は、折り返しておく。
  12. 12最後に、鼠径部のギャザー部分と皮膚のずれがなくなるように、おむつと大腿部に手を添え、圧迫やずれを解消する。
  13. 13このように当てることで、脚を動かしても隙間ができず漏れを予防できる。

2.紙パンツ

紙パンツはウエストサイズで選びます。インナーパッドは、テープ止めと同じメーカーのパンツ用インナーパッドを使用します。尿量が多く、大判のインナーパッドが必要な場合でも、紙パンツのギャザーの内側に収まる大きさの物を選びましょう。

  1. 1紙パンツはお腹と背中の部分に手を入れて広げ、ギャザーを立たせる。
  2. 2インナーパッドは端を持ち軽くぴんぴんと引っ張りギャザーを立てる。
  3. 3紙パンツを脱がせるときは、両サイドの切れ目を割くように破り、おむつを外すことで、排泄物で汚染することなく脱がせることができる。
  4. 4新しい紙パンツにインナーパッドを当てる際は、紙パンツのギャザーをつぶさないように紙パンツ用のインナーパッドをセットする。紙パンツ用のインナーパッドは、紙パンツの前後にメカニカルテープで固定しておく。
  5. 5新しい紙パンツを両足に通し、おむつを引き上げる。ズボンをはいている場合は、片足だけズボンを脱がせれば両足脱がなくてもはかせることができる。
  6. 6最後に紙パンツの後ろ側からインナーパッドが陰部から殿部にフィットするように、紙パンツを引き上げる。

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