※パスワードの変更もこちらから
2019年5月公開
久松正樹
社会医療法人医仁会 中村記念南病院
回復期リハビリテーション病棟 病棟師長
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師(2020年12月現在)
病棟では拘縮のある患者さんのケアに難渋することが多くあります。
拘縮とは、簡単にいうと「関節が動かしにくくなった」状態のことです。
拘縮は、神経性拘縮や筋性拘縮など、“麻痺”に関連して起こるものと、動かさないでいることに関連する“廃用性萎縮”で起こるものとがあります。
いずれの原因にしても、動かしづらくなった患者さんの日常生活援助では、苦労することが多いでしょう。例えば、腕が伸ばしづらい患者さんの更衣や、股関節が固まってしまった患者さんのおむつ交換などには困難が伴います。
動かせない状態のまま介助することは、不十分なケアや患者さんの生活の質(QOL)の低下につながり、また無理に動かそうとすることは患者さんの苦痛や怪我につながるからです。
そこで、拘縮のある患者さんの日常生活援助を行う際に注意すべきこと、ケアのポイントを紹介します。
©DEARCARE Co., Ltd.