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2019年5月公開
拘縮患者の日常生活援助のポイント③
トイレ介助
久松正樹
社会医療法人医仁会 中村記念南病院
回復期リハビリテーション病棟 病棟師長
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
積極的な排泄管理はQOLの改善となり、何よりも心身機能の改善をもたらします。また、排泄は尊厳やQOLを障害するものであり、患者さんは「トイレ」での排泄を望んでいます。トイレでの排泄の動作を大きく分析すると、「トイレへの移乗」「下衣の上げ下ろし」「あと始末」となります。このうち、拘縮している患者さんで特に問題となるのが、便座に座るときの座位姿勢です。
長期臥床状態にあると背部の筋肉が伸展してしまい、いざ座位を保持しようとしても、身体が後方に傾いたような、不安定で排泄しにくい姿勢になってしまいます。介助者は、患者さんが後方に倒れないように支えなければなりませんが、その支える行為が筋肉の緊張をさらに強めることにつながります。
理想的なのは
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