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2019年5月公開
拘縮患者の日常生活援助のポイント①
清潔ケア
久松正樹
社会医療法人医仁会 中村記念南病院
回復期リハビリテーション病棟 病棟師長
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
清拭は爽快感を与え、全身の皮膚状態を観察する、血行をよくするなど、重要なケアの1つです。しかし、拘縮のある患者さんではうまくできないことがあります。例えば、手を握った状態で拘縮している患者さんには、どんな問題が考えられるでしょうか? まず、指が開かないことで手のひら側がうまく拭けず、手のひらの清潔が保たれません。また、自分の爪によって手のひらを傷つけてしまいます。無理に手を開こうとしても、患者さんに痛みを生じさせるだけです。
同じようなことが、肩や肘、下肢でも起こります。例えば股関節の拘縮では、鼠径部や下腿の内側の清潔が保持されず、清拭するときに開こうとすることで痛みを生じさせてしまいます。
どの部位の拘縮においても、
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