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2025年5月公開
PCAポンプを用いたがんの疼痛コントロール
佐藤文俊
ケアプロ在宅医療株式会社
ケアプロ訪問看護ステーション東京
中野ステーション 診療看護師
医師が設定した専用の機器を使用して、一定の制約内で療養者が自身で操作し、鎮痛薬を安全に追加投与できる方法です。療養者が自身の痛みに合わせて鎮痛薬を追加投与できるため、痛みに対してタイムリーに対応することが可能です。
経口からの服用が難しい状態であり、末期がん等による苦痛症状に応じてタイムリーに薬剤の追加投与が必要な場合に適しています。療養者や家族がボタンを押すだけでレスキュー薬を投与できるため、痛みを感じたらがまんすることなくレスキュー薬を使用できる一方、必要な機器の種類によってはコストが高かったり、流量速度が安定しない場合があります。
投与経路は、持続皮下投与、あるいは持続静脈内投与となります。
1)皮下投与
皮下組織に留置針を留置し、薬液を投与する方法です。静脈にルートを確保する必要がなく、末梢の静脈路を確保することが難しくなった方でも薬液を投与することができます。静脈投与に比べ低侵襲で、薬液の投与量も容易に変更でき、症状コントロールの程度によってこまめな調整が可能です。
デメリットとしては、ルートトラブルが起きやすくなることや、穿刺部の感染を起こす恐れがあることなどが挙げられます。
2)静脈内投与
静脈内に留置針を留置して薬液を投与する方法です。薬液を投与後すみやかに薬効が得られ、高用量の薬液を投与できるメリットがある一方で、ルートトラブルが起きやすくなることや、ルート確保が難しくなってきた場合に繰り返しの穿刺が必要になったり、別の投与経路を検討する必要があることが難点です。
PCAポンプには、機械式PCAポンプと携帯型ディスポーザブル注入ポンプの2種類があります。それぞれのメリットとデメリットは表にまとめた通りです。
機器によって使用方法は異なるため、
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