2020年6月公開
目次
病院や高齢者施設で起こりがちな“誤嚥性肺炎”を防ぐために、「とりあえず絶食」にしていないでしょうか?不必要な絶食が続くと、廃用による摂食嚥下機能の低下が進み、逆に誤嚥の危険性が増してしまいます。
もう1つ、絶食の大きな問題は、「口腔の自浄作用」が低下することです。口腔の自浄作用は、食べることによって刺激性唾液が分泌され、食物と歯や粘膜の摩擦で汚染物が遊離し、さらに食物とともに菌を含む汚染物を嚥下することで維持されています。絶食は、きわめて非生理的な医療行為なのです。
どのような現場であっても、「とりあえず口腔ケア」を進めていただきたいと思っています。口腔ケアの基本は、口腔を「きれいにして保湿」することです。ここでは、「とりあえず口腔ケア」の基本を解説します。
人工呼吸器管理中の急性期患者から、誤嚥性肺炎を繰り返す患者の口腔ケアまで、基本をお示しし、オーラルマネジメントの概念を凝縮した「CREATE」(クリエイト)をご紹介します。
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