2020年6月公開
2.口腔ケアの実際
1.ブラッシングと洗浄
- 1視野を確保する
- プラスチック製口角鉤(図1-⑫)や指、歯科用ミラーを活用し、頬粘膜や口唇を圧排して視野を確保します。乾燥が強い場合は、スプレーによる加湿や保湿ジェルで湿潤を図ります。
- 2ブラッシングにより歯垢を除去する
- Part1で示したように、歯垢を除去することは重要です。絶食中のブラッシング回数は1日1~2回がめやすです(粘膜のケアは適宜、何度も行います)。
歯垢が残存しやすい部位(図3)1に注意してブラッシングを行います。液体の歯磨剤(デンタルリンス)や洗口液を併用してもよいでしょう。
図3歯垢が残存しやすい部位
- 3洗浄する(洗浄液を回収する)
- 安全に洗浄するためには、2人でケアを行い、洗浄の水量を少なめにして、できるだけ確実に吸引します。洗浄用シリンジ(図1-⑩)を用いることで、効率よく洗浄できます。
排唾管を用いる場合は、
Part4ムリ・ムダのない口腔ケアの「基本的テクニック」