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2024年4月公開
池邉 太一
医療法人社団悠翔会 副理事長
悠翔会在宅クリニック春日部 院長
医療法人社団悠翔会 副理事長
悠翔会在宅クリニック春日部 院長
佐々木 淳
医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長
医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長
高齢者だけでなく、多くの人が住み慣れた環境での療養を望んでいます。病気を抱えながら生活をする人たちが多くなる中で、「治す医療」から「治し、支える医療」への転換が求められています。
緩和ケア、エンドオブライフケアの必要性が急速に高まる今、患者・利用者の生活を支える看護師の役割は一層大きくなっています。
地域の中でターミナルケアを推進するときの、実際の方法について解説します。
「ターミナルケア」は「終末期医療」と訳されます。「終末期」とは、治療効果が期待できず予測される死への対応が必要となった期間をいいます。
全日本病院協会では終末期医療に関するガイドライン策定検討会によって、終末期は以下の3つの条件を満たす場合と定義しています。
1.医師が客観的な情報をもとに、治療により病気の回復が期待できないと判断すること
2.患者が意識や判断力を失った場合を除き、患者・家族・医師・看護師等の関係者が納得すること
3.患者・家族・医師・看護師等の関係者が死を予測し対応を考えること
さらに、終末期を期間で決めることは容易でなく、また適当でもないとしています。それは、救命救急の場では発症から数日以内の短い期間で終末期と判断されることも多いが、がんや難病の末期などでは1~2か月ということもあるためです。
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