※パスワードの変更もこちらから
2024年4月公開
何よりも大事な「痛み」を緩和するケア
池邉 太一
医療法人社団悠翔会 副理事長
悠翔会在宅クリニック春日部 院長
佐々木 淳
医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長
池邉 太一
医療法人社団悠翔会 副理事長
悠翔会在宅クリニック春日部 院長
佐々木 淳
医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長
痛みは、がん、非がんを問わず出現する頻度は高く、早期に適切な対応が必要となります。がんにおいては、いわゆるがん細胞の浸潤などで局所の組織が破壊されたり、神経などを圧迫されたりすることで痛みが生じます。一方で、臓器障害の場合には組織障害は生じにくいものの、サルコペニアに伴う筋骨格系の痛みや神経障害性疼痛などがあります。
まず、その痛みがどうして生じているのかというメカニズムを想定することが大切です。その際にはOPQRSTという問診が有用です(表1)。これは、痛み以外の症状においても重要です。これらの問診から内臓痛なのか体性痛なのか、神経障害性疼痛が主体なのかを想定することができ、いつもと違う痛みが生じた際にも適切に再評価することができます。
また、患者・家族にも痛みの性状を言語化して共有することができ、相互に痛みについてのコミュニケーションを図りやすくなります。
表1 OPQRST質問法
Onset | 発症起点 | 「痛みはいつからですか?」 |
Palliative & Provoke | 寛解・増悪 | 「どんな時に痛くなりますか?」 |
Quality & Quantity | 性状・強さ | 「どんな/どれくらいの痛みがありますか?」 |
Region | 部位 | 「どこが痛いですか?」 |
Symptoms | 随伴症状 | 「ほかにも症状はありますか?」 |
Time course | 時系列 | 「最初はどうで、今はどうですか?」 |
痛みの緩和のためには、鎮痛薬を用いた薬物療法が主体となります。がん・非がんにかかわらず鎮痛薬の使い方は基本的には同じです。日本では多くのオピオイドががんにしか保険適応がなく、課題となっています。しかし、
ご登録された会員メールアドレスとパスワードを入力して、「ログイン」を押してください。
ログイン
限定コンテンツ
実践のコツや記事などの
「限定コンテンツ」が見られる!
資料ダウンロード(PDF)
一部の記事で勉強会や
説明など便利に使える資料を公開中!
ケア情報メール
新たなコンテンツの
公開情報や、ケアに役立つ情報をお届け!
実践ケア動画
エキスパートのワザやコツが
学べる動画を多数掲載!
期間限定セミナー動画
各分野のエキスパートが登壇。
1回約15分で学べる!
電子書籍
書店で販売されている本や、
オリジナル書籍が読み放題!
©DEARCARE Co., Ltd.