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2024年10月公開
褥瘡外用薬療法のキホン:最低原則はこれ
古田勝経
医療法人愛生館小林記念病院褥瘡ケアセンター
センター長
褥瘡の保存的治療では、適正な湿潤状態が基盤になります。そのため、使用する外用薬がどのように効くのか、効かせるためには何が必要になるのかを理解することが必要です。
外用薬は、主薬となる薬効成分と形態を保持するための基剤により構成されています。その割合は薬効成分が全量のわずか5%以下に対して、それ以外の95%は基剤が占めています(図1)。
図1 軟膏剤の構成
主薬が薬効をもつために、そこに注目しがちですが、主薬の効果を発揮させるためには基剤の役割が不可欠になり、新たに「基剤ファースト」という考えが注目されています。特に褥瘡の治療では適切な湿潤環境が基盤になります。その基盤づくりには基剤の特性が重要な役割を果たします。
褥瘡治療において必要な基剤の特性は大きく3つに分かれます(図2)。
図2 基剤は機能別に3種類
1つ目は「吸水性」です。滲出液を吸収して創面上の過剰な滲出液を減少させ、適正な湿潤状態を保つように調整します。これはマクロゴール軟膏と呼ばれている基剤になります。
2つ目は「補水性」です。基剤に含まれる水分を活用して不足する湿潤状態を上昇させ、適正な湿潤状態を保つために使用します。これは親水クリームと呼ばれています。
3つ目は「創面保護性」です。これは、「保湿性」と誤解されている面がありますので説明しておきましょう。
確かに皮膚では「保湿性」と表現します。皮膚は保湿性により水分が蒸発しないように油分で皮膚表面を覆うことが目的ですから、
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