2020年5月公開
2.胃瘻(いろう)カテーテルの種類
胃瘻カテーテルの種類は、ボタン型とチューブ型、バルーン型とバンパー型の組み合わせによって4種類に分けられます。それぞれの短所・長所を示しました(図2)。バルーン型は24時間経てば交換でき1~2か月ごとの交換、バンパー型は4~6か月ごとの交換が必要です。患者さんの状態はもとより、介護者の状況、療養場所などをふまえて、どのような胃瘻カテーテルが最も適切かを判断することが重要です。
図2胃瘻カテーテルの種類と長所・短所
バルーン型
- [長所]
- バルーン内の固定水を抜いて挿入・抜去するので交換が容易
- 目立たず動作の邪魔にならない
- 逆流防止機能がある
- [短所]
- バルーンの破裂、蒸留水が抜けることがあり、定期的な固定水の入れ換えが必要(製品により、週1回毎と1か月毎がある)
- 短期間で交換が必要
- 外部ストッパーの位置を変えることができない
- 投与時の栄養管との接続に慣れが必要
- [長所]
- バルーン内の固定水を抜いて挿入・抜去するので交換が容易
- 投与時の栄養管との接続が容易
- 外部ストッパーの位置を変えることが可能
- [短所]
- バルーンの破裂、蒸留水が抜けることがあり、定期的な固定水の入れ換えが必要(製品により、週1回毎と1か月毎がある)
- 短期間で交換が必要
- 露出したチューブが邪魔になり、外観が悪く、事故抜去しやすい
- チューブ内の汚染が起きやすい
バンパー型
- [長所]
- カテーテルが抜けにくく、交換までの期間が長い
- 目立たず動作の邪魔にならない
- 逆流防止機能がある
- [短所]
- 交換時に痛みがある
- 交換時に瘻孔損傷の危険がある
- 外部ストッパーの位置を変えることができない
- 投与時の栄養管との接続に慣れが必要
- [長所]
- カテーテルが抜けにくく、交換までの期間が長い
- 投与時の栄養管との接続が容易
- 外部ストッパーの位置を変えることが可能
- [短所]
- 交換時に痛みがある
- 交換時に瘻孔損傷の危険がある
- 露出したチューブが邪魔になり、外観が悪く、事故抜去しやすい
- チューブ内の汚染が起きやすい
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