Part5胃瘻(いろう)のトラブル
:事故・自己抜去の予防と対応

西山医院院長
西山 順博

2020年5月公開

1.「事故抜去」と「自己抜去」の違い

事故・・抜去」は、介護者や医療者の不注意によるものが多く、ベッドの移動、体位変換、入浴中などに引っ張られて抜けてしまうことです。 胃瘻カテーテルのチューブを収納しておけるポケット(袋)をつくっている方もいます。
また、チューブ型をボタン型の胃瘻カテーテルに交換すれば、注入中以外の事故抜去を回避できます。バルーン型はバンパー型に比べて、バルーンの蒸留水が抜けたり、バルーンが割れてしまったりすることがあるので、構造的にも事故抜去や逸脱に注意が必要です。

自己・・抜去」は、患者さんが引っ張って抜いてしまうことです。自己・・抜去は、造設後2週間までの創部の痛みがある時期に多く、それ以外でもPEG周囲にただれや炎症などがあって痛みを伴っている場合に多いようです。自己抜去時に握る部位にもよりますが、チューブ型のほうが、引っ張ってもチューブが伸びるため抜けにくく、ボタン型はあそびがないために自己抜去が多い印象があります。
造設後で痛みがある間は、疼痛の緩和や、手が瘻孔部にいかないように腹帯をしたり、手にミトンをはめたりする配慮が必要です。また、PEG周囲のスキンケアを徹底して、痛みのない状態に保っておくことも重要です。

Part5胃瘻(いろう)のトラブル:事故・自己抜去の予防と対応

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