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2020年7月公開
編集・執筆
谷口英喜
恩賜財団済生会横浜市東部病院
患者支援センター長
周術期支援センター長
栄養部部長(2020年7月現在)
執筆
河原崎麻美(済生会横浜市東部病院 看護部、HCU主任看護師/急性・重症患者看護専門看護師[2016年10月当時])
柳原絵美(済生会横浜市東部病院 看護部、消化器センター主任看護師[2016年10月当時])
大坪慶子(済生会横浜市東部病院 看護部、ICU看護師、NST専門療法士[2016年10月当時])
山本未樹(済生会横浜市東部病院 看護部、消化器センター主任看護師[2016年10月当時])
熱中症リスクが高まるこの季節。特に高齢の入院患者さんや在宅療養者は、事前に熱中症の徴候に気づき、的確に対応することが必要です。そのためには、日々の水分管理を適切に行い、脱水症を防ぐケアを行うことが重要です。
今年は、そこに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防のための「新しい生活様式」というリスク要因が加わりました。マスク着用や外出自粛による屋内での生活が長くなることにより、脱水による熱中症の発症が心配されます。
高齢者は、加齢に伴ってのどの渇きを自覚しにくくなったり、トイレの回数を減らそうと水分摂取量を控えたりしがちです。さらに、脱水症状が進むと、倦怠感や頭痛、ひいては意識レベル低下や発熱、低血圧などが現れ、重篤な状態に陥る恐れもあります。特に医師の目が行き届きにくい在宅の現場や施設では、ナースや介護者が脱水からくるこれらの症状を早期に見抜き、適切な対処や予防につなげることが大切です。
本特集では、特に注意したい熱中症対策と、その鍵を握る脱水について、見抜くべき症状と発症のメカニズム、そしてナースが日ごろから行いたい対応について解説します。
(本特集は、エキスパートナース2016年10月号特集「なんで“このとき”in-out?」を元に、再構成・内容のアップデートを行い、全項目を通して谷口英喜先生にご校閲いただいたものである。各項目の執筆者名は項目末尾に記した。各執筆者の所属は2016 年10 月当時のものである。編集部)
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