※パスワードの変更もこちらから
2020年7月公開
高齢者の脱水、まずここに注意!
編集
谷口英喜
恩賜財団済生会横浜市東部病院
患者支援センター長 周術期支援センター長
栄養部部長
熱中症は、体内の水分不足と体温上昇によって起こります。ヒトは体温が上がると、発汗によって熱を下げようとしますが、脱水が進むと発汗量が減り、熱が体内にこもりさらなる体温上昇を引き起こして重篤な熱中症に陥る危険があります。熱中症予防の鍵を握るのは、脱水への対策なのです。ここでは、脱水を早期に見抜くためのポイントを解説します。
脱水を示す徴候としては、どのようなものがあるでしょうか。口腔内の乾燥(唾液を飲み込みづらい)や口渇感は、わかりやすい脱水のサインと言えるでしょう。ただし、高齢者の場合、のどの渇きを感じる「口渇中枢」のはたらきの衰えによって、水分不足を自覚しづらい傾向があることにも注意が必要です。
客観的な指標としては、
©DEARCARE Co., Ltd.