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2020年7月公開
脱水を予防・改善するために日ごろから行いたいケア
編集
谷口英喜
恩賜財団済生会横浜市東部病院
患者支援センター長 周術期支援センター長
栄養部部長
脱水は、水分出納バランス(in-outバランス)が崩れて生じます。予防・改善のためには、(1)水・電解質が失われるのを防ぐ、すなわちout側へのアプローチと、(2)必要な水・電解質を補う、すなわちin側へのアプローチの2つがあります。
これらには、薬や輸液を用いた治療以外にも介入できるポイントがいろいろとあります。ナースが日ごろから行いたいケアをみていきましょう。
●out側の介入では、発熱による発汗に着目
out側への介入で着目したいのが、不感蒸泄です。不感蒸泄は先にも触れたように、「呼吸の際に呼気に含まれる水分」と「皮膚や粘膜から蒸発する水分」のことです(図1)。なお、
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