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2025年3月公開
「残された時間」をどう伝える?―臨終期のコミュニケーション
細井 崇弘
細井 崇弘
地方独立行政法人茨城県西部医療機構 筑西診療所 医師
地方独立行政法人茨城県西部医療機構
筑西診療所 医師
臨終期の患者さんと家族へのケアでは「予後予測」は非常に重要です。しかし、「残された時間」をどう伝えるかは、別の難しい問題です。臨終期のコミュニケーションに関する多くの研究データと筆者の経験をもとに、具体的なアドバイスをお届けします1。適切な言葉選びで、患者さんと家族が安心して最期の時間を過ごせるようにしましょう。
1.予後予測の共有と苦痛の緩和
臨終期のケアにおいて、医療・ケアチーム内での情報共有は不可欠です。チーム全員が「臨終期である」という共通の理解をもつことで、一貫したサポートが可能になります。
最優先は苦痛の緩和です。痛みや呼吸困難が続くと、患者さんは穏やかに過ごせず、家族も不安を感じ、適切な意思決定が難しくなります。苦痛をしっかりコントロールし、快適な環境を整えることが重要です。
2.家族への予後の説明:具体的でわかりやすい情報提供
臨終期に入ったと確認されたら家族への説明が必要です。特に重要なのは、家族が予後について「どの程度知りたいか」をていねいに探ることです。すべての情報を求める方もいれば、具体的な話を避けたい方もいます。
説明の際に意識すべきポイント
さまざまな遺族調査の結果、臨終期の医療者による説明には「改善の余地がある」と評価されています2。日本の遺族調査でも、約3分の1が改善を求めており、家族は「どのような徴候が現れたら死が近いのか」「いつまで話ができるか」など、具体的でわかりやすい情報を必要としています3。
「あとどのくらいですか?」に対する説明のポイント
3.最期の時間に向けて:家族ができることの提案
臨終が近づくと、
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