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2025年3月公開
予後が1か月を切るタイミングとは?
細井 崇弘
細井 崇弘
地方独立行政法人茨城県西部医療機構 筑西診療所 医師
地方独立行政法人茨城県西部医療機構
筑西診療所 医師
「もう少し早く気づいていれば……」と後悔するような臨終期のケアを経験したことはありませんか? 予後が1か月を切るタイミングをどのように見きわめるのか。週単位の予後を予測するための簡単な考え方を解説します。
1.注意したい5つの症状
「1か月前は元気だったのに……」。末期がん患者さんの状態は多くの場合、亡くなる数週間前に急速に悪化します。図2は、がん患者さんの死亡前6か月間の全身状態の変化を示したものです4。「まだ動けるから大丈夫」と安心できない理由がここにあります。臨終期のケアでは、「予後が1か月を切るタイミング」を見きわめることが重要です。
図2 がん患者さんの死亡前の変化
予後を予測する方法としては、症状に点数をつけて計算し、例えば「3週間以内に亡くなる可能性」を評価するツールがあります。代表的なものにPalliative Prognostic Index(PPI)※がありますが、他にも多くの方法が存在します5,6,7。しかし、どのツールも基本的には次の5つの「予後不良因子」を参考にしています。皆さんが現場で気をつけるべき症状は以下の通りです。
・ADLの低下
・食欲不振
・安静時の呼吸困難
・浮腫(むくみ)の出現や悪化
・意識障害やせん妄
※Palliative Prognostic Index(PPI)についてはこちらの記事もぜひご参照ください。
>>特集「高齢者施設・在宅におけるがん緩和ケアの基本 看護師だから知っておきたいこと」
Part2 がん患者の予後予測
https://www.almediaweb.jp/expert/feature/2303/index05.html#show_contents
2.がん・非がんにおける臨終期の経過
末期がん患者さんは、一度体調が悪化し始めると元に戻ることは難しいのが一般的です。例えば
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