2020年7月更新(2020年1月公開)
看護現場では大まかな筋力測定を行い、筋力低下の状態をスクリーニングすることが大切です。医療機関等でリハビリテーションの専門職が筋力測定を行う際には、特殊な機器を必要としない徒手筋力テストや小型機器である徒手筋力計、さらには大型機器である等速性筋力測定装置などを用いて各筋の状態を詳細に把握します。
しかし、徒手筋力テストや徒手筋力計を用いた測定には専門的な知識や技術が必要となり、等速性筋力測定装置は大型かつ高額であるため汎用性に課題があります。もちろん、詳細な筋力測定は重要ですが、大まかな筋力測定も十分に意味があります。
医療施設、在宅を問わず、看護の現場においては、まずは筋力低下のスクリーニングテストとして大まかな筋力測定を行い、対象者個々の状態を把握することが大切です。
徒手筋力テストや徒手筋力計を用いることで、個々の筋の筋力を詳細に測定することが可能です。
徒手筋力テストは、個々の筋を「筋収縮がない=0」から「強い抵抗を加えても最大の可動範囲まで動かすことができる=5」までの6段階で判定するものです(図1)。また、徒手筋力計は徒手筋力テストをさらに客観的に測定するもので(図2)、個々の筋力をkgfやNmなどの単位で細かく示すことができます。
いずれの測定もリハビリテーションプログラム・トレーニングプログラムの立案には重要な要素ですが、それぞれ専門的知識が必要となり、看護現場ではここまでの測定は必要ではないと思います。
看護現場では詳細な筋力測定ではなく、大まかな筋力測定によって全身状態を把握することが大切です。以下のようなスクリーニングテストが有用です。
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