2016/04/19
一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会と日本慢性看護学会による糖尿病ケアプロトコール作成合同委員会が、「インスリン使用患者ケアプロトコール?2型糖尿病患者版?」を作成した。プロトコールを参考にした看護師の支援によって、糖尿病患者がインスリン注射を生活の中に織り込み、安全な自己管理によるQOLの維持・向上をめざす。
今回作成したプロトコールの対象となる患者は、「2型糖尿病でインスリン療法を実施している人(糖尿病合併妊娠を除く)」で、使用者と使用条件は「糖尿病看護に一定の経験のある看護師がインスリン使用2型糖尿病患者の支援に際して用いる。事前に医師から了解を得ておく」となっている。
プロトコールでは、インスリン療法中に起こりやすい問題状況を挙げている。今回示されたのは、「インスリン療法中の患者への低血糖症の対応」、「インスリン療法中、過去1ヶ月間に低血糖をおこした場合の対応」、「インスリン療法中の高血糖が続く場合の対応(SMBGにて随時血糖400mg/dl以上が3日以上)」、「インスリン療法中の血糖コントロールが4ヶ月~半年前より悪化している場合の対応」の4つ。それぞれの問題状況ごとに「アウトカム」が設定され、詳細な判断と行為のプロセスを判断樹の様式で示している。判断樹は判断ポイントごとに、「はい」または「いいえ」に分かれ、必要な行為や次の判断ポイントに進むようになっている。また、判断する際の参考となるアセスメントも示されている。
プロトコールは、一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会または日本慢性看護学会のホームページからダウンロードできる。
詳しくは、下記の各Webサイト参照
一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会Webサイト
http://jaden1996.com/
日本慢性看護学会Webサイト
http://jscicn.com/
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