2016/04/22
厚生労働省は、2014年に行った中小規模病院の全国実態調査と先駆的な取り組みを行っている病院の好事例の調査結果を反映した「中小規模病院の看護管理能力向上を支援するガイド」をまとめた。このガイドの趣旨は、「全国の病院8,493施設のうち、82%を占める300床未満の中小規模病院において、地域連携を推進しながら質の高い医療提供体制を構築するためには、中小規模病院の看護管理者の能力向上を支援することが重要である。しかし、中小規模病院の管理者は、時間的負担や研修参加中の代替職員を確保することが難しいため、積極的に研修に参加できていない。」としている。
このガイドは3部構成で、第1章は「中小規模病院の看護管理者の能力・役割」、第2章は「中小規模病院の看護管理者への支援方法」、第3章は「中小規模病院看護管理者支援体制」について示している。
第3章では、院内外からの看護管理者の教育支援モデルを提案している。病院内で行う支援として、病院長・事務部門の責任者等の経営幹部が、看護管理者の管理能力向上の重要性を理解し、支援を行うことなどを求めている。病院外で行う支援では、看護管理者育成のための基盤作りとして、看護管理者が課題解決のための情報や知識を学ぶ機会を設置することを求め、具体例を示した。具体的には、看護管理者は、グループ病院や地域の看護協会などの看護管理者研修などで、看護管理の基本知識を学ぶ。その上で、課題解決が困難で相互支援が必要な場合、3?5名単位の外部支援者のグループが病院を訪問し、看護管理者のニーズにあった組織開発や課題解決の支援を行う。さらに、支援された側の看護部門責任者が外部支援候補者としての役割を担い、次のグループやネットワークで外部支援を行って、地域に中小規模病院の看護管理者支援の輪を広げていく。
図 中小規模病院の看護管理能力向上のための支援モデル
ガイドでは、その他にも具体的な例をあげて解説している。
詳しくは、下記の厚生労働省Webサイト参照
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000113518.pdf
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