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がん罹患数予測が初の100万例超え

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2016/08/26

がん罹患数予測が初の100万例超え

国立研究開発法人国立がん研究センターは7月15日、2016年の「がん統計予測」を公開した。がん対策の目標設定や、がん対策によるがんの罹患・死亡数の減少を評価・分析するため、2014年より予測を算出し公開している。

2016年のがん罹患数予測は101万200例（前年比2万8,100例増）。罹患数は統計が開始された1970年代から一貫して増加し、2016年の予測で初めて100万例を超えた。男女別で見ると、男性が57万6,100例（同1万5,800例増）、女性が43万4,100例（同1万2,300例増）。部位別で見ると、最も多いのは大腸で14万7,200例（同1万1,400例増）。次いで、胃13万3,900例（同900例増）、肺13万3,800例（同300例増）、前立腺9万2,600例（同5,800例減）、乳房（女性）9万例（同600例増）(表1)。2015年と比べ、胃が3位から2位に、肺が2位から3位になった。

また、2016年のがん死亡数予測は37万4,000例（同3,100例増）。死亡数も統計開始から一貫して増加している。男女別で見ると、男性が22万300例（同1,100例増）、女性が15万3,700例（同2,000例増）。部位別で見ると、最も多いのは肺で7万7,300例（同100例増）。次いで、大腸5万1,600例（同1,000例増）、胃4万8,500例（同900例減）、膵臓3万3,700例（同900例増）、肝臓2万8,100例（同800例減）。2015年と比べ、上位5つに順位の変化はなかった。

国立がん研究センターは罹患数・死亡数の増加の主な原因として「高齢者人口の増加」をあげている。

表1 がん罹患数予測（2016年）

男女計
部位	罹患数
全がん	1,010,200

大腸	147,200
胃	133,900
肺	133,800
前立腺	92,600
乳房（女性）	90,000
肝臓	45,100
膵臓	40,000
悪性リンパ腫	31,200
子宮	30,200
腎・尿路（膀胱除く）	29,400
胆嚢・胆管	26,500
皮膚	26,000
食道	22,800
膀胱	21,900
口腔・咽頭	21,700
甲状腺	18,100
白血病	14,200
卵巣	10,300
多発性骨髄腫	8,700
脳・中枢神経系	5,000
喉頭	5,000

（再掲）
（結腸）	（97,800）
（直腸）	（49,400）
（子宮体部）	（18,200）
（子宮頸部）	（12,100）

男性
部位	罹患数
全がん	576,100

前立腺	92,600
胃	91,300
肺	90,600
大腸	84,700
肝臓	29,000
腎・尿路（膀胱除く）	20,100
膵臓	19,900
食道	19,500
悪性リンパ腫	17,600
膀胱	16,400
口腔・咽頭	14,900
胆嚢・胆管	13,600
皮膚	12,800
白血病	8,300
喉頭	4,700
甲状腺	4,600
多発性骨髄腫	4,100
脳・中枢神経系	2,600




（再掲）
（結腸）	（52,000）
（直腸）	（32,700）

女性
部位	罹患数
全がん	434,100

乳房	90,000
大腸	62,500
肺	43,200
胃	42,600
子宮	30,200
膵臓	20,100
肝臓	16,100
悪性リンパ腫	13,600
甲状腺	13,500
皮膚	13,200
胆嚢・胆管	12,900
卵巣	10,300
腎・尿路（膀胱除く）	9,300
口腔・咽頭	6,800
白血病	5,900
膀胱	5,500
多発性骨髄腫	4,600
食道	3,300
脳・中枢神経系	2,400
喉頭	300


（再掲）
（結腸）	（45,800）
（直腸）	（16,700）
（子宮体部）	（18,200）
（子宮頸部）	（12,100）