2016/09/28
日本慢性期医療協会は6月、「入院患者とターミナルの医療提供状況に関する調査結果」を公表した。調査は2016年6月に、日本慢性期医療協会の病院会員である1,036病院の医療療養病床と介護療養病床を対象に実施したものである。
2016年5月31日時点で「入院患者に提供した医療等」に関して、実施している病棟数が50%以上だった医療等は「服薬管理」で67.8%だった。「医療療養病床20:1」、「医療療養病床25:1」、「介護療養病床(機能強化型A)」、「介護療養病床(機能強化型B)」、「介護療養病床(その他)」については全てで50%を超えていた。その他の処置で実施されている割合が多かったのは「経管栄養(胃ろう、腸ろうを含む)」が39.6%、「喀痰吸引」36.6%だった。
一方、2015年6月1日から2016年5月31日までに死亡した患者の「死亡前7日間に提供した医療等」に関して、実施している病棟数が50%以上だった医療等は「酸素療法」が79.4%、「モニター測定(血圧、心拍等)」76.3%、「喀痰吸引」68.3%だった。
また、病床種類別で見ると、「酸素療法」は「医療療養病床20:1」80.6%、「医療療養病床25:1」76.7%、「介護療養病床(機能強化型A)」78.0%、「介護療養病床(機能強化型B)」72.4%、「介護療養病床(その他)」72.6%であった。「モニター測定(血圧、心拍等)」は「医療療養病床20:1」75.4%、「医療療養病床25:1」75.4%、「介護療養病床(機能強化型A)」80.5%、「介護療養病床(機能強化型B)」88.9%、「介護療養病床(その他)」66.9%であり、「喀痰吸引」は「医療療養病床20:1」66.6%、「医療療養病床25:1」64.9%、「介護療養病床(機能強化型A)」77.5%、「介護療養病床(機能強化型B)」81.3%、「介護療養病床(その他)」66.5%だった。(表1)
調査結果を受け、日本慢性期医療協会の武久洋三会長は7月21日の定例会見で「ターミナル期には、介護療養病床であっても、医療療養病床20対1とほとんど変わらないようなレベルの医療を提供しているということは非常に重要である」とコメントした。
表1 死亡前7日間に提供した医療等の実施病棟の割合
詳しくは、下記の日本慢性期医療協会Webサイト参照
https://jamcf.jp/pdf/2016/160721terminal.pdf
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