2016/12/14
介護する上で負担を感じることの多い「排泄」に関して、排泄のタイミングを教えてくれる新しい機器が登場した。10月12~14日に東京で開催された国際福祉機器展の特設会場・福祉機器開発最前線のコーナーで展示された。
この商品の名前は「DFree(ディーフリー)」。下腹部に小さなセンサーを医療用テープなどで貼り付け、超音波センサーで体内の動きをモニター・分析し、排尿・排便のタイミングを予知してくれるというものだ。尿が溜まってきたら、「現在、○○%溜まっています。○○分後にトイレの時間がきます」と、排泄のタイミングを事前に知らせてくれる。スマホアプリが排泄時間を記録することで学習し、排泄を知らせるタイミングの正確さが向上するという。排尿を予測するタイプ、排便を予測するタイプ、排尿と排便を予測するタイプの3種類の開発が進められている。
トイレに時間がかかる身体の不自由な人にとっては、時間に余裕を持ってトイレに向かうことができ、介護者にとっては、事前に排泄のタイミングが把握でき、トイレ誘導もスムーズに進む。排泄障害に悩む高齢者にとってはオムツをしないでも外出できるようになるというように、QOL向上に大きく寄与することが予測できる。
開発を行っているのは、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社。排便コントロールが難しく、便失禁をしてしまう人は、20~65歳で300万人以上、65歳以上で130万人以上いるとされている。DFreeが普及すれば、トイレへの移動が困難な車いすの利用者、介護分野での活用が期待される。来年1月にも高齢者施設での実用化をめざしている。
詳しくは、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社Webサイト参照
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