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2017/10/04

がんで死亡する人は年間37万人。治療が難しいがんは膵臓がん

国立がん研究センター がん情報サービスがまとめた最新がん情報によると、がんで死亡する人は年間約37万例、そして約86万例が新たにがんと診断されているという。具体的には、2014年にがんで死亡した人は368,103例(男性218,397例、女性149,706例)、2012年に新たに診断されたがんは865,238例(男性503,970例、女性361,268例)であった。

部位別に年齢による変化をみると、男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多いが、70歳代以上ではやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加している。女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多いが、高齢になると消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加している。

部位別のがん死亡率をみると、2014年には人口10万人あたり357.8人が死亡している。これは、一定期間の死亡数を単純にその期間の人口で割った死亡率(粗死亡率)をみたものだ。粗死亡率は、日本人全体の死亡率の場合、通常1年単位で算出され「人口10万人のうち何人死亡したか」で表現される。多くの部位、特に、口腔・咽頭、食道、胃、喉頭、肺、膀胱で、男性が女性より死亡率が高く、皮膚と甲状腺では女性が男性より死亡率が高い。

治療で生命を救えるがん、難しいがんがわかるのが「5年相対生存率」である。これは、がんと診断された患者が5年後に生存している確率を、一般の日本人全体が5年後に生存している確率で割って算出したものであり、がん治療によってどの程度生命を救えるかとう目安になる。数値が大きければ治療で生命を救える可能性の高いがん、小さければ生命を救うのが難しいがんといえ、治療効果を判定する重要な指標の一つとなっている。

2006年~2008年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で62.1%(男性59.1%、女性66.0%)。
部位別では皮膚、乳房(女性)、子宮、前立腺、甲状腺が高く、食道、肝臓、肺、胆のう・胆管、膵臓、脳・中枢神経系、多発性骨髄腫、白血病は低い。特に、男女とも「膵臓がん」の5年相対生存率はきわめて低く、治療が難しいがんであることを表している。

引用:国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん情報

引用:国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん情報

詳しくは、下記の国立がん研究センター がん情報サービスWebサイト参照

  • ※この記事内容は公開当時の情報です。ご留意ください。

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