2018/2/21
公益財団法人日本医療機能評価機構は、ベッドから立ち上がる際などにオーバーテーブルを支えにした患者が転倒した事例を17件報告した(集計期間:2014年1月~2017年9月)。それぞれの状況は、「ベッドから立ち上がろうとした時」「ふらついてバランスを崩した時」「ベッドに戻ろうとした時」などである(下表)。
オーバーテーブルを支えにした患者の動作 | 件数 |
---|---|
ベッドから立ち上がろうとした | 6 |
ふらついてバランスを崩した | 5 |
ベッドに戻ろうとした | 2 |
靴を履こうとした | 1 |
カーテンを開けようとした | 1 |
身体の向きを変えた後に両手でつかまった | 1 |
支えにして歩こうとした | 1 |
事例は2つ挙げられており、オーバーテーブルのロックが解除されていた時だけでなく、ロックがかかっていても転倒するケースもある。同機構の総合評価部会では、ベッド周囲にはオーバーテーブルに限らず動くものがあるため、ベッド周囲のリスク評価を実施するように呼びかけている。
【事例1】
患者がトイレに行くため、看護師はオーバーテーブルのロックを解除した。患者は、ベッドから立ち上がる際にオーバーテーブルに手をついた。オーバーテーブルが動き、患者はバランスを崩して転倒し、大腿骨頚部を骨折した。
【事例2】
患者はカーテンを閉めようとしてベッドから立ち上がった。1人で歩けると思ったがふらつき、オーバーテーブルに手をついた。オーバーテーブルはロックがかかっていたが動き、患者は転倒した。
詳しくは、下記の公益財団法人日本医療機能評価機構Webサイト参照
「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.132 2017年11月」
http://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_132.pdf
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