2018/5/16
看護職が安心して職務にあたれるような環境づくりをめざして、公益社団法人日本看護協会では、「看護職の健康と安全に配慮した労働安全衛生ガイドライン ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)を目指して」をホームページ上で公開し、ガイドラインを5月中に当会会員が所属する病院や診療所、介護・福祉関係施設・在宅領域などに配布する。
当会では、「看護職の健康と安全が、患者の健康と安全を守る」という基本認識のもと、看護職が生涯健康に働き続けられる職場環境づくりを進める必要があると考え、業務上の危険への対処と健康づくりの2つの視点から、「ヘルシーワークプレイス(健康で安全な職場)」の実現を目指している。
看護職を取り巻く労働安全衛生においては、まず考えられるのが従来から課題とされてきた業務上の危険である。それは、夜勤・交代制勤務、腰痛、感染、医薬品などへの曝露、化学的・物理的な有害要因職場でのハラスメントなどで、昨今の状況では、これらがより深刻化・複雑化する傾向が見られる。また、医療従事者に対する患者(利用者)・家族などからのハラスメントは一層深刻化しているようだ。それが看護職のメンタルヘルスに及ぼす影響は看過できない。もう一つは、急速なSNSの普及に伴って、特定個人や組織への一方的な攻撃が拡散されることによる問題も発生している。これは、隠れたハラスメントともいえるものだ。
働く看護職側の要素としては、健康上の問題を持ちながらの就労への対応が挙げられる。健康で長期にわたって看護職人生を全うするためには、加齢に伴う就業上の問題への対処も課題となる。というのは、すでに働く看護職の平均年齢は約43歳にもなり、65歳以上の就業者も増加しているためだ。これは、日本社会全体が直面している問題だといえる。
この「労働安全衛生ガイドライン」作成の目的は次の通りとなっている。
詳しくは、下記の日本看護協会Webサイト参照
http://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/safety/
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