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2018/12/7

心不全の入院患者は26万人、毎年1万人ずつ増加

国立循環器病研究センターは、日本循環器学会と共同で行った「循環器疾患診療実態調査」(JROAD)の結果を発表した。JROADは日本循環器学会が2004年以降に開始した全国調査で、ウェブを用いて各施設が調査項目に回答する形となっている。

今回の調査結果を見ると、救急疾患として重要な急性心筋梗塞症の全国の入院患者数は、2012年の約6万9,000人から2016年には約7万3,000人と微増しており、この間の入院中の死亡率は約8%であった。また、同じ救急疾患として2015年より調査を始めた急性大動脈解離に伴う入院患者数は、2015年で2万406人、2016年で2万2,171人、院内死亡率は約11%であった。増えているのは心不全で、入院患者数は2012年の約21万人から2016年には約26万人と、毎年約1万人ずつ増加していることが明らかとなった。

■急性心筋梗塞と心不全の入院患者数の推移

※青棒グラフ:年間入院患者数 赤線グラフ:院内死亡率

また、日本循環器学会はJROAD参加病院の任意協力のもと、2014年よりDPC(診断群分類包括評価)データを匿名のうえ収集し、データベースを構築する事業(JROAD-DPC)を展開している。DPCデータには、診療報酬データ以外に治療内容や予後などの標準化された患者単位の情報が含まれている。70万4,593件の診療録情報(2012.4-2013.3入院)を解析したところ、心不全患者は10万8,665例が抽出された。そのうち男性は53%で平均年齢は75歳、女性は47%で平均年齢は81歳となっており、特に高齢女性の心不全患者が多いことがわかった。また、心血管疾患と脳血管疾患の合併頻度は約10%で、これら多疾患罹患患者への治療体系の確立が今後の大きな課題であると考えられるとした。国立循環器病研究センターでは、これらの知見が世界の循環器診療に寄与することを期待している。

詳しくは、国立循環器病研究センターWebサイト参照

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