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2019/12/17

関節リウマチの評価、超音波検査が有用

東邦大学は、関節超音波検査が関節リウマチにおける関節病変の包括的評価に有用であることを発表した。本研究は、同大学医学部内科学講座膠原病学分野の小倉剛久講師と亀田秀人教授らの研究グループによるものだ。

関節リウマチは、持続性・破壊性の関節炎によって骨や軟骨の損傷が生じることで関節機能障害をもたらす。関節リウマチの特徴として骨の損傷(骨びらん)が知られているが、骨損傷よりも軟骨損傷のほうが関節機能に重要な影響を及ぼすことが報告されている。ただ、骨の損傷は単純X線で直接評価できるが軟骨はX線で描出されないため、これまでは骨と骨の隙間(関節裂隙)の狭小化を軟骨損傷の評価として代用してきた。

本研究グループは、関節リウマチ患者103名と健常対照者42名を対象に両手第2~第5指の近位指節間関節と中手指節間関節の計16関節の軟骨厚を、関節超音波を用いて計測した。そして、軟骨損傷の度合いを関節超音波による簡便な3段階の半定量法(関節ごとのスコアが0~2、評価16関節の合計0~32)で評価した。

その結果、健常対照者と比較して関節リウマチ患者では有意に軟骨厚が減少し、軟骨損傷の半定量法スコアが高値(中央値は健常対照者が4点、関節リウマチ患者では2倍の8点)となっていた。さらに関節リウマチ患者では、軟骨厚の計測値、軟骨損傷スコアのいずれもが、従来の軟骨損傷の推定法である関節X線における関節裂隙狭小化スコアと良好な相関を示していた。また、関節リウマチに長く罹患しているほど軟骨損傷が進行することも判明した。

このような結果を踏まえて同グループは、関節超音波検査は、従来用いられていた関節炎と骨損傷の評価のみならず、軟骨損傷の評価にも適しており、関節リウマチにおける関節病変の包括的評価が可能なツールであることを実証したと言える、としている。

詳しくは、下記の学校法人東邦大学Webサイト(プレリリース 発行No.1033 令和元年11月6日)参照

https://www.toho-u.ac.jp/

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