2021/10/5
2021年9月に入り、新型コロナウイルスの「第5波」の感染者数は急速に減少した。しかしながら、医療現場では再拡大への懸念もあり、「第6波」に備える意識が高まっている。「第5波」では、重症者が急増した際、治療に使う酸素が足りなくなる事態が生じ、報道によると、急遽、酸素の供給体制を強化する工事を行った施設もあったという。
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会では、酸素供給が途絶しないよう自施設の総酸素使用量、酸素供給源の状態を確認して対応して欲しい旨の注意喚起を行った(2021年8月26日)。特に、高流量鼻カニュラ(High- flow nasal cannula: HFNC)による治療が、医療施設の酸素使用量に大きく影響することを踏まえて、「病室の壁のアウトレットにつなげば、常に酸素が流れる」状態を維持するために、自施設内における医療ガス供給に関する情報共有の徹底が必要と訴えている。
同学会ホームページでは注意喚起を行うとともに、「酸素供給源の総酸素使用量を、毎日担当部署と情報共有すること」「総使用量が著しく増加している場合は、施設における投与可能な最大酸素流量を臨床工学技士、契約酸素業者、病院の管理事務部門などに確認すること(例:1000L/分など)」「長期化が見込まれる場合は、自然災害対応も含めて酸素供給源の早めの充塡または交換の手配を促し、必要に応じて増設を検討すること」等の具体策を挙げている。自施設の状況を見直し、酸素供給が途絶しない、安定・継続した医療提供に向けた対策につなげるためにも、下記のホームページにアクセスし、詳細をご覧いただきたい。
詳しくは、下記の日本呼吸ケア・リハビリテーション学会Webサイト参照
http://www.jsrcr.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=197
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